◆ はじめに
ホームページを作成した後、作成したHTMLファイルやGIFファイルをサーバーへファイル転送しなければなりません。 転送先は、契約したプロバイダ指定(ID,Password)のサーバーの任意のディレクトリ(フォルダ)へです。
そこで、ファイル転送機能が必要になりますが、すでに、WIN98とブラウザには初めからファイル転送機能がバンドルされています。
WIN98での予めあるFTP機能を仮に「ftp of WIN98」呼びましょう。 また、IE5やネスケ4.5での予めあるFTP機能を仮に「ftp of ブラウザ」呼びましょう。
では、各々説明致します。
尚、上記以外にも、FTPソフトが沢山ありますが、これらは各々の説明書に従ってください。 ここでは、あくまでも、WIN98やブラウザの「おまけftp機能」の使い方の説明です。
◆ ftp of WIN98
- PC上で転送したいファイルのあるフォルダーを開きます。
- タスクバーのスタートボタンをクリックし、”ファイル名を指定して実行(R)”を クリックします。すると入力ウィンドウが表示されます。
- 入力ウィンドウ内の名前に ftp サーバー名.ドメイン名(例えば、ftp www.parkcity.ne.jp) と入力し、 OKボタンをクリックします。
- ユーザIDを入力します。(あなたのメールアドレスの@の前までの名前)
- パスワードを入力します。(メールを取り込む時のパスワードと同じ)
- プロンプト ftp> の入力待ちになります。
- サーバーのディレクトリーをpublic_htmlに変更する。
ftp> cd public_html
ちなみに、PC側のディレクトリー変更は以下の通り。
ftp> lcd windows - サーバーの現ディレクトリーの確認する。
ftp> pwd
257 ~/chaichan/public_html" is current directory
ちなみに、PC側のディレクトリーの確認は以下の通り。
ftp> lcd
Local directory now A:\WINDOWS
- 転送モードを決めます。
ftp> asc (アスキーモード htm,html,cgi等のソースファイル転送時)
ftp> bin (バイナリモード gif,mid等の画像、サウンドファイル転送時)
- PCからサーバーにファイルを転送する
ftp> put ファイル名 (ファイル一つの場合)
ftp> mput *.htm (拡張子がhtmのファイルすべて)
ftp> mput A* (Aで始まるファイル名すべて)
- ・サーバからPCにファイルを転送する。
ftp> get ファイル名 (ファイル一つの場合)
ftp> mget *.htm (拡張子がhtmのファイルすべて)
ftp> mget A* (Aで始まるファイル名すべて)
- サーバーの現ディレクトリーのファイル一覧
ftp> dir
drwxr-sr-x 1111 Apr 23 1998 public_html
ftp> ls
ftp> ls -l
もあります。
ファイルが沢山でリストが流れてしまう時は、 |more を使用しますが、機種やOSによりストールするケースが多いです。
そこで、ftp> dir . filename で出力がローカルの filename に書き出されます。
それを ftp> !type filename|more でページ毎に見れます。
ちなみにPC側のファイル一覧コマンドは、以下の感じです。
ftp> !dir
『!』のあとにDOSコマンドを入力することができます。
- サーバに転送したファイルの権限を変更する。
ftp> quote site chmod 701 AAAA.cgi
例、
オーナー 7 ; 8進数で 111 これは rwx 読み書き実行
グループ 0 ; 8進数で 000 これは --- 何も出来ない
アザー 1 ; 8進数で 001 これは--x 実行のみ
- サーバに転送したファイル名を変更する。
ftp> rename AAAA.htm BBBB.htm (AAAA.htm がBBBB.htmになる) - サーバに転送したファイルを削除する。
ftp> delete BBBB.htm
ftp> mdelete B* (Bで始まるファイルすべて)
- ・サーバ上にディレクトリーを作成する。
ftp> mkdir public_html
- サーバ上のディレクトリーを削除する。
ftp> rmdir public_html
- ftpコマンドの一覧表示。
ftp> help
ftp> ?
- MS-DOSモードにする。
ftp> !
DOS>
元のftpにもどす。
DOS> exit
ftp>
- ftpを終了させる。
ftp> quit
ftp> bye
◆ ftp of ブラウザ
IE5での説明を致します。(ちなみにIE4ではFTP機能不完全で使用しないほうがベターです。)
まず、アドレスバーのアドレス(D)に普通は http://サーバー名.ドメイン名 ですが、FTPの場合は以下の様に入力して下さい。
ftp://ログイン名@サーバー名.ドメイン名
そうすると、パスワード入力のダイアログがでますので、パスワードを入力してください。 すると、指定したログイン名/パスワードのユーザのサーバー上のファイル一覧が表示されます。
アップロード(PCからサーバー)は、ドラッグ&ドロップで簡単にできます。 この時の転送モードは、転送するファイルの種類にかかわらずバイナリモードです。 つまり、改行コードも漢字コードも変換なしです。
ダウンロード(サーバーからPC)は、ブラウザ内のファイルアイコンを右クリックして、 メニューから「フォルダーへのコピー(F)」を選択するとPC上のフォルダ指定のダイアログがでますので、 フォルダを指定して、ダウンロードしてください。 (どういう訳か、ダウンロードはドラッグ&ドロップはできません。ヘルプに書いてありません。) この時の転送モードも、転送するファイルの種類にかかわらずバイナリモードです。
尚、ファイルの実行権もファイルのプロパティで設定ができます。ただし、IEの場合です。すくなくともネスケはできません。 また、ネスケ4.5でもアップロード/ダウンロードの手順は、だいたい同じですが、 アップロードのテキストファイルの時だけ、改行コードが変換(CRが落ちる)されます。
◆ おわりに
まとめ、HTMLファイルやGIFファイルのファイル転送は、「ftp of ブラウザ」が結構使えますが、CGIパールソースファイルは、改行コードや実行権付加の関係で、「ftp of WIN98」でなくてはなりません。
有料・無料のFTPソフトは沢山あると思いますが...。
「ftp of WIN98」と「ftp of ブラウザ」は、みなさんすでにお持ちですので、
使い方をマスターする意義は有るものと思います。また、知っていると得だと思います。
みなさん、頑張ってマスターしちゃいましょう!
では、また〜