◆ はじめに
本ページは、私がPerlを習得した時(いや習得中)のノートです。
ごく普通の言語(COBOL,C,Java,VB等)を知っている人が、Perlをやり始めるといろいろと悩むことがあります。
それは、
- 暗号のような記号のオンパレード
- 文脈(コンテキスト)によって意味の違う関数
- 構造体がないデータ構造
- 同名で意味が違う変数
- 比較先がない比較
- 代入文がないのに代入される
- 正規表現の拡張
- return文がないリターン値
- foreach文がいつのまにかfor文に
- サブルーチンなのに関数に
- ファイル名がいつのまにかハンドル名に
です。
本ページは、そのようなハードルを一つ一つクリアにしていけたらと思います。
そして、本ページが何かのお役に立てれば幸いです。では、ごゆっくりご覧ください。
尚、ご感想、ご意見、誤字、脱字、間違い等がありましたら遠慮なくPerlノート掲示板へご指摘ください。
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2009-05-19 内部サブルーチンとstatic変数
なんか、妙な現象に遭遇しました。まぁ、知っている人には常識なのかもしれませんが・・・
Perlでは、言語仕様的にはC言語のようなstatic変数は、ありません。
(追記:state変数というstatic変数のようなものが、Perl5.10 から導入されました。)
しかし、内部サブルーチンを使用することによりstatic変数が表現できるのです。
まず、以下の簡単なサンプルをご覧ください。
use strict;
my $aaa = &getData(9999);
print '01-->', $aaa, "<--\n";
$aaa = &getData(1111);
print '02-->', $aaa, "<--\n";
$aaa = &getData(1000);
print '03-->', $aaa, "<--\n";
sub getData {
my ($xxx) = @_;
my $yyy = &inner_xxx();
return $yyy;
sub inner_xxx {
return $xxx;
}
}
実行結果
C:\samp_pl>perl static.pl
01-->9999<--
02-->9999<--
03-->9999<--
3回getData()をコールして、答えは各々9999,1111,1000になる予定でしたが、すべて9999が返ります。
どうやら、インナーサブルーチンを使って親のレキシカル変数をリターン値にすると、初回の値を保持するようなのです。
この性質を利用すると、C言語のようなstatic変数として利用ができそうですね。
しかし、素直にourを使った方が解かりやすいかもです。
(追記:state変数というstatic変数のようなものが、Perl5.10 から導入されました。)
◆ おすすめ Perl本
■ 続・初めてのPerl 改訂版
『初めてのPerl』の次ぎに読むと吉です。
結構いいですが・・・、初心者にはちょっと難しいかもです。
■ 結城浩のPerlクイズ
この本には、ちゃいちゃんパパの小話しが載っています(謎)。
ある程度、Perlを理解している人には、たまらない内容になっています。さすが結城先生だな!
■ 新版Perl言語プログラミングレッスン入門編
実は、私はまだ読んでいませんが、結城先生の本なので良くないはずがありません。
■ CGI&Perlポケットリファレンス (Pocket reference)
この本は、非常に役に立ちます。ちょっと調べるのに最適です。サンプルも説明も的を射ています。
■ Perlベストプラクティス
一読の価値有りだと思います。
■ プログラミングPerl〈VOLUME1〉
ご存知、Perl本の聖書、ラクダ本(上)です。
■ プログラミングPerl〈VOLUME2〉
ご存知、Perl本の聖書、ラクダ本(下)です。
◆ おわりに
最後に、本ページが、何かのお役に立てれば幸いです。
尚、ご感想、ご意見、誤字、脱字、間違い等がありましたら遠慮なくPerlノート掲示板へご指摘ください。