◆ はじめに
本ページは、私がPerlを習得した時(いや習得中)のノートです。
ごく普通の言語(COBOL,C,Java,VB等)を知っている人が、Perlをやり始めるといろいろと悩むことがあります。
それは、
- 暗号のような記号のオンパレード
- 文脈(コンテキスト)によって意味の違う関数
- 構造体がないデータ構造
- 同名で意味が違う変数
- 比較先がない比較
- 代入文がないのに代入される
- 正規表現の拡張
- return文がないリターン値
- foreach文がいつのまにかfor文に
- サブルーチンなのに関数に
- ファイル名がいつのまにかハンドル名に
です。
本ページは、そのようなハードルを一つ一つクリアにしていけたらと思います。
そして、本ページが何かのお役に立てれば幸いです。では、ごゆっくりご覧ください。
尚、ご感想、ご意見、誤字、脱字、間違い等がありましたら遠慮なくPerlノート掲示板へご指摘ください。
◆ サイト最新情報
◆ コンテンツ
2009-01-30 論理和演算子『||』と『or』の違い
||演算子とor演算子は、共に論理和演算子なのですが、演算子の優先順位が違います。
ちなみに、論理和演算子とは、左側を評価して真であれば、右側を評価せずに結果を返します。
以下のように||演算子とor演算子の優先順位の間には『=』や『,』等があるわけです。
- ||
- = += -= *= などの代入演算子
- , =>
- or xor
つまり、1ステップ中に||演算子と『=』や『,』等の組み合わせがある場合と、
or演算子と『=』や『,』等の組み合わせがある場合では、振る舞いが異なることになるのです。
たとえば、以下の場合では、『or』はOKなのですが、『||』はNGなのです。
open FH, ">ABC.txt" or die "open error $!";
open FH, ">ABC.txt" || die "open error $!";
NGケースでは、『,』より『||』の方が優先順位が高いので、先に『">ABC.txt" || die "open error $!"』が評価され、『">ABC.txt"』は真を返し『die 』は評価さず、結局『open FH, ">ABC.txt"』と等価になってしまいます。
で、||演算子の使い道ですが、=演算子と組み合わせて、||演算子をすべて評価しから代入(=演算子)するケースで有用ですね。
$Excel = Win32::OLE->GetActiveObject('Excel.Application')
|| Win32::OLE->new('Excel.Application', 'Quit');
一方、or演算子は、if文の代わりに、サブルーチンが偽を返した時にエラーメッセージを出すケースで有用です。
unlink glob('.\data\*.txt') or die "ファイル削除エラー($!)";
◆ おすすめ Perl本
■ 続・初めてのPerl 改訂版
『初めてのPerl』の次ぎに読むと吉です。
結構いいですが・・・、初心者にはちょっと難しいかもです。
■ 結城浩のPerlクイズ
この本には、ちゃいちゃんパパの小話しが載っています(謎)。
ある程度、Perlを理解している人には、たまらない内容になっています。さすが結城先生だな!
■ 新版Perl言語プログラミングレッスン入門編
実は、私はまだ読んでいませんが、結城先生の本なので良くないはずがありません。
■ CGI&Perlポケットリファレンス (Pocket reference)
この本は、非常に役に立ちます。ちょっと調べるのに最適です。サンプルも説明も的を射ています。
■ Perlベストプラクティス
一読の価値有りだと思います。
■ プログラミングPerl〈VOLUME1〉
ご存知、Perl本の聖書、ラクダ本(上)です。
■ プログラミングPerl〈VOLUME2〉
ご存知、Perl本の聖書、ラクダ本(下)です。
◆ おわりに
最後に、本ページが、何かのお役に立てれば幸いです。
尚、ご感想、ご意見、誤字、脱字、間違い等がありましたら遠慮なくPerlノート掲示板へご指摘ください。