◆ はじめに
本ページは、私がPerlを習得した時(いや習得中)のノートです。
ごく普通の言語(COBOL,C,Java,VB等)を知っている人が、Perlをやり始めるといろいろと悩むことがあります。
それは、
- 暗号のような記号のオンパレード
- 文脈(コンテキスト)によって意味の違う関数
- 構造体がないデータ構造
- 同名で意味が違う変数
- 比較先がない比較
- 代入文がないのに代入される
- 正規表現の拡張
- return文がないリターン値
- foreach文がいつのまにかfor文に
- サブルーチンなのに関数に
- ファイル名がいつのまにかハンドル名に
です。
本ページは、そのようなハードルを一つ一つクリアにしていけたらと思います。
そして、本ページが何かのお役に立てれば幸いです。では、ごゆっくりご覧ください。
尚、ご感想、ご意見、誤字、脱字、間違い等がありましたら遠慮なくPerlノート掲示板へご指摘ください。
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2008-02-04 use宣言とpackage宣言
use宣言
たとえば、以下のようにuse宣言をしたとします。
use Win32::OLE;
これは、WIN32フォルダにあるOLE.pmを使用することの宣言です。
つまり、WINDOWS上でのファイルのパス(拡張子を省略した場合はpmがデフォルト)のことなのです。
この場合は、まず、特殊配列 @INC に収められたパスを順番にチェックします。
@INCには、私の環境では「D:\Perl\lib」があり、libフォルダ配下にWin32フォルダがあります。
また、Win32フォルダ内には、OLE.pmがあり、上記宣言は、これを使用することができることの宣言なのです。
package宣言
たとえば、OLE.pm内に以下のようなパッケージ名のpackage宣言がしてあったとします。
package Win32::OLE;
これは、「Win32::OLE」で一つの名前空間となり、use宣言のWin32::OLEとは、全くの別物となります。まぎらわしい。
また、Perlでは、パッケージ名は、クラス名や名前空間名とエイリアスなので、以下のような感じでメソッドの起動ができます。
use Win32::OLE;
my $excel = Win32::OLE->new('Excel.Application', 'Quit');
この場合の「Win32::OLE」は、use宣言したものではなく、OLE.pm内でpackage宣言したものになります。
まとめ
use宣言は、単なるモジュールファイルへのファイルパスの指定。
package宣言は、単なるパッケージ名で、モジュールファイル名やそのファイルパスとは無関係。
しかし、モジュールファイル名とパッケージ名は、同じ名前になるケースが多い。
use宣言の「::」は、WINDOWS上では、「\」と同じ。
package宣言の「::」は、単なるパッケージ名の一部(たぶん)。
◆ おすすめ Perl本
■ 続・初めてのPerl 改訂版
『初めてのPerl』の次ぎに読むと吉です。
結構いいですが・・・、初心者にはちょっと難しいかもです。
■ 結城浩のPerlクイズ
この本には、ちゃいちゃんパパの小話しが載っています(謎)。
ある程度、Perlを理解している人には、たまらない内容になっています。さすが結城先生だな!
■ 新版Perl言語プログラミングレッスン入門編
実は、私はまだ読んでいませんが、結城先生の本なので良くないはずがありません。
■ CGI&Perlポケットリファレンス (Pocket reference)
この本は、非常に役に立ちます。ちょっと調べるのに最適です。サンプルも説明も的を射ています。
■ Perlベストプラクティス
一読の価値有りだと思います。
■ プログラミングPerl〈VOLUME1〉
ご存知、Perl本の聖書、ラクダ本(上)です。
■ プログラミングPerl〈VOLUME2〉
ご存知、Perl本の聖書、ラクダ本(下)です。
◆ おわりに
最後に、本ページが、何かのお役に立てれば幸いです。
尚、ご感想、ご意見、誤字、脱字、間違い等がありましたら遠慮なくPerlノート掲示板へご指摘ください。